北海道での一日は、午前4時頃の起床で始まります。
もちろん、外はまだ真っ暗。夫が寝袋から抜け出し、まずは車のエンジンをかけて暖房を入れ、外につるしている温度計で気温を確かめます。マイナス10度台だったら「やった! 今日はぬくいやん!」、マイナス20度台後半だと、「えーっ、さむ〜。起きたくないなぁ」。マイナス30度台は・・・私はまだ経験したことがありません。
それから空をチェック。これまた夫の役目。私はまだ寝袋の中です。雲が厚くて天気が悪そうな日は、朝の撮影を辞めて再度眠ることもあるので、私はちょっぴりそれを願いながら(???)寝袋で待つのです。
そして、洗面に出かけて、撮影場所に出発。5時前に放送が始まったばかりのHBCラジオを聞きながら、まずは町のコンビニに向かいます。ここで温かいコーヒーとミルクティーを買うのです。毎日朝早くにやってくる大阪弁の夫婦、コンビニの店員さんは、きっと怪しく思っているに違いありません。
夜明け前に撮影場所に着いて、明るくなってきたら撮影開始。空の様子やハクチョウのご機嫌にもよりますが、だいたい2〜3時間ぐらいでしょうか。
撮影が終わったら、食事の支度をはじめます。食事は自炊が中心。メニューは野菜たっぷりラーメンやスパゲッティ、味噌煮込みうどん、おでんなどなど。
おもちを焼いたり、ごはんを炊いてさんまの缶詰と一緒に食べたり、ということもあります。基本的に野菜が中心です。
屋外での調理の様子などはまた次の機会にということで、先に進みましょう。食事が終わったらなが〜いフリータイム。観光したり、温泉につかったり、クロスカントリースキーをしたり、絵を描いてみたり。町のスーパーに食糧の買い出しにも出かけます。
夕方、再びハクチョウの撮影へ。夕焼けの美しい日は、日没まで続きます。その後、一日の出来事を思い出しながら、公衆浴場の温泉につかります。
お風呂でさっぱりしたら、ねぐらである道の駅へ。車後部座席のベッドを整え、日記をつけて、空の様子を確認して、寝袋に入る体勢を整えてからテレビタイム。 NHKニュースで明日の天気を確かめながら(北海道の天気予報は、地域ごとにとても細かく紹介されます)、ケースで買ってある北海道限定のクラシックビールや十勝ワインをちょこっと飲みます。おつまみはこれまた現地で調達したチーズなど。そうこうしているうちに眠くなってきて、寝袋にもぐり込みます。だいたい午後7〜8時ぐらいかな。
おやすみなさい。
こうして北海道での一日は過ぎていきます。
お気づきのように、食事は遅い朝に食べる一食のみ。これはスケジュールの都合や、外での食事準備に手間がかかるという理由もあるのですが、あまりお腹が空かない、だから食べなくても気にならないんです。
『夜より朝しっかり食べよう』『野菜をたくさん食べよう』『腹八分目が健康の秘訣』『飲み過ぎはいけないけれど、少しのお酒は体にいい』・・・真偽のほどはともかくとして、新聞やテレビには食生活についてのさまざまな情報が氾濫しています。
「そういえば、そういう食べ方を実行しているな、ここの暮らし」ある日ふとそう気づきました。ふたりの体調はというと、いたって健康。さむ〜い屋外でじっとしていることも多いのに、風邪をひいたこともありません。
知らず知らずのうちに『健康的な食生活』ができているってことなのかなぁ。
滞在中の体が元気いっぱいなだけに、説得力があります。
よしっ、大阪に戻ってもこの食生活を貫こう! そう、早寝早起きも!
・・・そう思っていても、大阪に戻るとすぐにいつもの食事、遅寝遅起きに戻ります。環境がそうさせてしまうんでしょうか。
そうそう、北海道でも天気が荒れた日は『外食デー』。滞在中、そんな日が2〜3日はあります。屈斜路湖近くにいるときには、町の天丼屋さんへ。十勝にいるときには、帯広の街のスーパーにあるマクドナルド。久しぶりに食べる天ぷらやジャンクフードの美味しいこと! たまに食べると、いつも何となく食べているもののよさが実感できるものですね。
(2001.2.3配信「FINE NEWS」掲載)
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