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道東越冬隊の記録 「冬の北海道で車中泊旅行をしている」というと

このひと、もの好きね〜といったかんじで見られるのですが

経験したからこそ思うことがいろいろとあります(なんでもそうですけれど)。

「わたし、冬のホッカイドウで、車に寝泊まりして旅行してんねん。1ヶ月くらい」

・・・というと、きまってみんなものすごく驚いて、「まぁ寒いのに物好きね」とか「ちゃんと生きて帰ってこれんのかいな」とか、「わたしはそんなことようせん」とか、「夏だったらいいけれど」とかおっしゃいます。

そういう発想が当たり前だと、私も思います。でもね、何度か経験して思ったのです。

「北海道は冬こそおもしろい。冬だから1ヶ月も楽しめる」

その理由はこんなかんじです。

1 寒ければ着込めばいい。暑いとなにをしても暑い。
暑いと汗をかきます。こまめな洗濯が必要です。匂いも気になります。暑いと食材の痛みも早くなります。でも、冬場はあまり気にしなくても大丈夫。夏の長期間の車中泊は、冬よりきっと、かなりつらい!

2 ムシがいない。
氷点下の気温の続く冬は、ほとんど虫がいません。夏だと蚊とか蛾とか、きっとうじゃうじゃいるはずです。ワイルドな北海道には想像を絶する巨大なムシがいるとききます。冬ならそんなムシたちに出会うことはありません。咬まれることも、ありません。

3 日の出と日の入りが見やすい。
一番美しい光景は、日が昇る前と日が落ちていった後だと、私は思います。冬は夏より日の出が遅く(7時頃)、日の入りが早い(16時頃)のです。夏、日の出を見ようと思ったら、ものすご〜く早く起きなければなりません。日の入りもとても遅いというのに!
夏、夜明けの写真を撮るカメラマンさんは、撮影場所によっては午前1時頃には準備を始めるとか。かなりキツいと思います。

4 火と太陽のありがたさが分かる。
寒い屋外で料理をつくるとき、火というもの存在のありがたさが分かります。日の出前の寒さに凍えているとき、昇ってくる太陽のあたたかさを感じます。そんなふうに、自然のすごさを実感できるのです。これは、地球に住んでいる生き物として、時折感じる必要があるように思うのです。

5 人が少ない。
冬に北海道にキャンプに行こうなんて思う人はそうそういないので、どこも人が少なくとても静かです。眺めのよい、条件のいい場所を独占して、自然を満喫できます。そして、「あんたたちゃなにしてんだ」と、珍しがって声をかけてくれる地元の方も多いです。いろいろお話していると、「あそこは眺めがいいよ」とか「あそこの露天風呂はおすすめだ」とか、いろいろ教えてもらえます。うれしくなります。

6 ビールの誘惑に勝てる(はず)。
真夏の暑い日、屋外できもちよく食事…となるとやっぱビールが欲しくなる。でも車で移動していると飲めません。冬ならあったかいコーヒーでガマンできます(できるはず)。

 強くたくましくなれる。
なんだかんだいってもやっぱりつらいことや大変なことも、あります。でも一度経験すると、なんだかひとまわり成長したような気持ちになります。冬の車中泊を少しでも経験したなら、夏の週末に近場のキャンプ場で楽しむオートキャンプなんか、お茶の子さいさいへのかっぱ、です。

ちょっと変わった旅をしたいな…と思ったら、いかがでしょうか?冬のホッカイドウ車中泊。

2000.11記、2005.5追記

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「ナチュラル・アウトドアライフ」

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2000年、この北海道車中泊旅行でのできごとをメルマガ上で発表することになりました。
そのきっかけをくださったのは、東京でママさんエディター&ライターとして活躍しているmicaさんでした。

もともとこのサイトはこのエッセイを保存・公開しておける場所として開設したものです)

今、その連載を読み返すとちょっと長いし、文章もいまひとつと思うところも多いのですが、
これを書いていた頃が「北海道車中泊の旅」が私にとって一番新鮮でカルチャーショックでもあり、
旅からいちばんパワーを得ていた時なのです。そういう気持ちがまっすぐに出ているかなぁと思います。

そんな初心をいつまでも忘れずにいたいと思っています。

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